2017年4月25アップ          かずのり&じゅん子  

諸般の事情により『節酒は出来ないが断酒はDEKIRU』を移転しました。体力の続く限りこのホームページを継続しますので、今後とも宜しくお願いします。        初代ホームページ 2003/10/18アップ          2018年7月1日更新                        

ちぎりえ        尾瀬ヶ原・ニッコウキスゲ        じゅん子作

7月梅酒を漬ける季節になると、又、思い出されます。
 精神病院から、兄と妹に連れて帰ってもらって実家の一部屋をあてがわれ、何をするでもなく悶々としていた頃の事です。
 まだ自分がアルコール依存症なんて考えてもいなかったし、酒が私を支配しているとも知らず頭の中は、ただ一杯の酒が欲しくて他の事などなんにも考えられない。モチロンお金も無い。
 兄は、「順子に酒を飲むからお金を持たせるな」と言っていましたが、兄嫁さんから「ジュースを飲みたい」と言って100円玉を貰い、それを貯めてはポケットウイスキーを買って飲んでいましたが、すぐに、後の酒が欲しくなります。

ある日、妹が子供の参観日に行くから、留守番に来てミシンの下手間に来て欲しいと頼まれました。里にいてもする事もないので、手伝いに行った時のことです。
 アイロンをしながら「今なら誰もいない、台所に酒があるはずだ、今を逃したらチャンスは無い」と妹が留守をいいことに、急いで台所に行きました。
  この前に、婿さんのワインを盗んで飲んだ戸棚を開けて見ると、漬けたばかりの梅酒が見えた。まだ氷砂糖が溶けてなくて、青い梅は鮮やかでしたが、梅酒の瓶は手におえず、コップは入らず、少し考えて「そうだ、おたまだ!」我ながら酒呑みの悪知恵に感心しながら、グラスとお玉で梅酒をゲット。もちろん最初は一杯のつもりで・・・
知らん振りでアイロンをしてるのですが、すぐに又台所です。
「もう一杯」で、終わるはずのない酒、気が付くと瓶の底が見えるようになるまで飲んでしまっていました。
 「どうしよう、バレてしまう!」もうショウチュウの35度でぐでんぐでんなのに。又、知恵が出る。グラスで何度も水を入れながら瓶を一杯にした。
 アホな知恵と笑われると思うがその時は自分でも驚くぐらい真剣でした。
その後の事は何も覚えていません。妹がいつ帰ったのか、私はどうなったのか・・・
 33歳の時のおおごとの話は、今も妹から聞く事が出来ません。
いまさらながら申し訳ない気持ちで一杯です。ごめんなさい。