2017年4月25アップ          かずのり&じゅん子  

諸般の事情により『節酒は出来ないが断酒はDEKIRU』を移転しました。体力の続く限りこのホームページを継続しますので、今後とも宜しくお願いします。        初代ホームページ 2003/10/18アップ          2018年7月31日更新                        

ちぎりえ        カキ氷       じゅん子作

 酒を呑む様になり、一番辛い季節が8月でした。

 風呂に行く220円の金も、パンと牛乳を買える220円の金もすべて酒代にかわり、ワンカップひとつで足りるはずも無いのに酒を求めていました。
金も無い、仕事にも行けない。汚い部屋の中で、アセモと、汚物にまぶれてその日暮らしの生活が続いていました。
 そんなある日、お隣に新婚さんが引っ越して来ました。窓から洗濯機や、冷蔵庫を運んでいるのが目に入りました。ピカピカに光る所帯道具を見て、「いいな~新婚さんは。20歳代の若夫婦かー」私にはなんの関係もないけど。でも夜若い二人の笑い声がシャクにさわり、金も無いのに外に出ます。
 朝目が覚めると自分の汚いベットで気が付きます。
鏡を見て昨日の事は何も覚えていませんが、顔のすりきずで昨夜のしでかした事を必死で思いだそうとしますが、何も記憶にありません。
その夜から、禁断症状が出ます。もう酒は受け付けません。水を飲んでも、噴水の様に噴出してゲー、ゲーを夜どうし繰り返すのです。細い電気の明かりが、壁と柱の間から私の暗い部屋にすじを通します。私は、大声で叫ぶのです。「これから幸せになる私の邪魔をしないでよ」「お願いだから、私を放っておいてよ」その後はゲーゲーの繰り返しです。
 お隣の新婚さんは、気の毒に3日目に新品の所帯道具持って、出て行きました。
大家さんにどう言って出たのか知るよしもありませんが、今思い起こせば大変な事をしていた事に気づかされています。(ごめんなさい)
 そんな事があっても私の酒は止まるどころか、ますますひどくなり、しまいに、救急車の人もこのおばさんこの前乗せたで」と言う始末です。

 自殺しても、死ねない生きる屍。今まで診てくれていた病院は「うちではよう診んから行くべきところへ行ってくれ」と言われて、もう診てくれなくなってしまいました。
 それからまもなく、兄と、福祉のケースワーカーとで相談したみたいで、アルコールの治療をしている岡山県立病院へ入院になりました。
 この病院で断酒会との出会いがありましたが、これからが「断酒会に入会しても酒を止められない順ちゃん」の始まりでした。